妄想で怖くなった話

時間を持て余すというのは、長期休みの学生の常套句なんだろう。何人もの友人から同じ言葉を聞いたし、ぼくだって会話の最中、譫言のように呟いていることがある。 時間を無駄にするのが悪いとは言わない。ただ折角怠惰に暮らすなら、興味に従順でいたい。そ…

仔牛肉の煮込み:ぼくらの解釈

伊藤計劃氏が原作の映像作品は、屍者の帝国以外の二作品は鑑賞している。何故それだけ手を付けないのか。理由は後程に回すとし、それを間違いだとつい先程悟った。 唐突ではあるが、ブランケットと言うフランス料理をご存知だろうか。Googleで検索をかけてみ…

断絶、あるいは収束

随分と前に「終わってたまるか」という言葉を、まるで呪詛のように頭の中で唱え、反芻させていたことを思い出した。その時はもうそんな言葉に意味も言霊も無く、ぼくは既に終わっていたと思う。寧ろ、その時にはもう、実は自身が腐りゆく自覚があった。 今、…

些細な

この間、誘いがあったので居酒屋で夕食をとった。 出先で意図せず終電を逃したのは何度目だろうか。多分、二回目。 一度目は先輩の知り合いに、二度目は高校から付き合いのある自分の友人に、車で最寄りまで送ってもらった。ひたすらに感謝しか無い。 しかし…

億劫

語彙が死滅の一途を辿っている。比例して、文章の構成が面倒になってきた。 理由と言えば、日々に全く刺激というものが欠けてしまっているのだ。映画、漫画、小説、音楽、ゲーム。これらは既にぼくの人生を構成するために必須のリソースだから、刺激がないか…

戦争が目の前にある

戦争なんて大嫌いだ。 ウクライナにロシアが侵攻を始めた今、他人行儀は決め込まないままウクライナの民間人のために寄付をしたり、こうしてブログを書いている。 ぼくはサバゲーだとかガンダムだとかが好きだから、その流れで兵器なんかも普通の人よりは知…

何かしないと:趣味か黒歴史か

春休み、まんぼうのおかげで何もできない。音楽ができない。ので、別の何かをしてます。 少し前に小説を書く授業が面白そうだと言ったような気がするが、あれとは全く関係のないものを書き始めた。 今日に書き始めて千文字程度で話も全く見えないが、暇を極…

腐ってる方がマシだったわ

切りたくても切れない縁に、ぼくは環境が変わる度に悩まされる。 小、中は勿論、高校と来て、そろそろ他人を疑うことを覚えれば良いのに、どうしてもそこにいる人を信じたがる。毎度、それで痛い目を見るのに、今度こそは、と。 全部が怪しく見えるようにな…

知らぬ間の落差

Netflixで「ポーラー 狙われた暗殺者」を鑑賞。言わずもがなマッツ目当て。 作品として特段目新しい面白さは無かったのだけれど、テンポやコメディ要素の入れ方が個人的にはちょうど良く、それらがグロ、ゴア表現やハードボイルドな雰囲気とのバランスもかな…

ブルドーザーが通った気分

「バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」を鑑賞。 感想を書いたのに、下書き保存した瞬間に消えたので、怒りを抱えながらもう一度綴る。ネタバレ注意。だが正直、この作品の感想を2度書くのは苦痛だ。良い点はあったにはあったけど、はっきり言…

どうせ消えない

夢の中で、去年の1月に亡くなった祖父が現れた。 亡くなったのが23日。コロナの所為で、最期は看取れなかった。救急車で運ばれたと聞いた時、母親は奇妙なほどに「大丈夫」と繰り返していた。叔母が119番に電話した後、祖父はバターロールと牛乳を胃袋に押し…

嫌悪

別に、ぼくはグロい映画とか小説、アニメが好きなのではない。好むテーマを抽出した結果、ほとんどに凄惨な描写が付き纏うのであって、飛び散る血肉や内臓に興奮を覚えているわけではない。 グロいものが苦手なのは一向に構わないと思う。大体、あの手の描写…

吉日のうちに

ぼくが偏屈的な小説好きなのは、多分友人は皆んな知っていると思う。だから秋学期は小説を書く授業があったので取ろうと思ったのだけれど、抽選で外れた。無念。 しかし、なんとも楽しそうだ。エッセイに始まり、この間の課題は「自分が起きたら○○になってい…

物騒な正月

久々の更新。 PlayStation Plusで通称キムタクが如くなんて言われるジャッジアイズがフリープレイで出ていたのだけれど、面白すぎて更新なんて放り出していた。龍が如くシリーズと違って、フィクション極道くさい勢いが抑えられていて、なかなかハードボイル…

新年

あけましておめでとうございます。 12月はとにかく、ライブが楽しかった。来年も何としてでも出場したいもの。 今年はまあ、音楽をいっぱい学ぶなりやるなりと、2回生に上がること、もう少し体力をつけることを目標に。リングフィットを頑張ろう。 1月は早速…

ファッキン倫理

「道徳が支配するその場所に 芸術や文化は育たない その意見に同感」 ぼくも同感。 無意味になる夜UVERworldロック¥255provided courtesy of iTunes ヒップホップやラップがストリートギャングの抗争代わりとして生み出された代物であったことを、ダンスを習…

なんにもない

大学に行った日には書きたいことが積もるのだけれど、こうも刺激のない休日では流石に書き溜めもそこを尽きるもので。人間が豊かである時って、それなりに忙しい時なのだと実感する。 バイトに行って、帰ったらゲームをしたり本を読んだり映画を見たりギター…

三人称視点

友達にはよく「ネガティブ」という評価を貰う。まあ、そう言えば確かにそれきりなんだけれど、言い訳程度の分析をさせてほしい。 ぼくは単純に傷付きやすい。そして、その傷が深手だろうが擦り傷程度だろうが、経験に昇華させるのがどうしても下手だ。だから…

喜ぶオタク

クリスマスは軽音部の先輩と同期、そしてぼくの三人で過ごした。やったことと言えば、閉店前のガンダムカフェに滑り込んだことと、太陽の塔の中身を覗いたこと。 メニューがリニューアル(というか減った)からは一度も行けていなかったのだけれど、久々に行っ…

どの空でもいい

濃縮された鬱気が心身に充満するのは、周期的にあること。選り取り見取りの記憶にへばり付いた嫌な思い出とか、見窄らしいルサンチマンとか、ぼくだって相対したくないけれど、そいつらはぼくの精神世界に隠れ家を築いている。 ロックスターならクスリ。サラ…

絶対関係ない

30という数字が、なぜかぼくの好きなものに付きまとっている。少し前の記事で細々文句を垂れたが、休日には少しでも触れたくなるゲーム、スーパーロボット大戦30。今日から発売及び配信の、UVERworldの新アルバム「30」。 いやまあ、この二つに共通点なんて…

写真をお手元に

ライブの写真が、Googleフォトに共有されていた。バンドを掛け持った先輩達がずらり。何度も同じ顔が流れる中、ぽつりとぼくらのバンドの演奏風景は佇んでいた。枚数は、それなり。 すごく良い顔だったと思う。ぼくも含めた皆んなが、途轍もなく輝いて見えた…

いってきます

例のライブの日だ。投票で選ばれたバンドだけが出られる、あのライブ。 別に、何かを意気込むつもりはない。ステージで下手くそに叫んで、暴れて、その様が答え。 とりあえず、今回こそオープニングアクトを務めさせてもらうことになった。本来別の先輩バン…

結局何になりたいんですか

I WANNA BE YOUR SLAVEManeskinハードロック¥255provided courtesy of iTunes モーネスキンというバンドにハマっている。イタリアの、20代前半のメンバーだけで構成されたロッカーたち。彼らのI WANNA BE YOUR SLAVEという曲がかなり好きで、1月のライブでも…

思考の肥やし

あまり話したことのなかった彼の話は、かなり面白かった。ぼくが女子と上手く話せない話をすると、曰く「人たらし」になれと。経験は何よりも饒舌であるが、まったく彼の繰り広げる言葉には、圧倒とカリスマ性を覚えた。共感とか分析とか、本当に上手く他人…

できるか:ダイエット中

「武士は食わねど高笑い〜ってやつ?」 これ、ぼくからすると「SSSS.GRIDMAN」の新条アカネの台詞なんだけれども、元ネタは原作の言い間違えらしい。言わずもがなわかると思うが、本当は「武士は食わねど高楊枝」。 覚・醒 Amazon どっちにしろ、ぼくには不…

どうしようもない:イメチェンと顔面

髪型を変えた。いわゆるイメチェン。 ライブで頭を振る時、躍動感が欲しくて長めに残してもらった結果、前髪にほとんど手を付けず、サイドと後ろだけがすっきりめに。 かっこよく仕上がった。あとは顔さえ整っていれば完璧だった。おかしい。 ぼくはたまに、…

空振り:致し方なし

MV制作、なんやかんやで別の人に変わった。 バックダンサーを求めていたらしく、ダンスサークルに入った別の友人を頼るとか。まあ、会いたくないのにバックダンサーは出来ないから、致し方なし。 ぼくはヒップホップを小学二年生から中学三年生まで続けてい…

呪いへの手向:MV制作

「目的は手段を正当化する」は本来、国家が危機に対面した時、君主は手段を選んではならないという意味らしい。曲解が流布しているのは、やはり人々にはなんでも自分の都合よく受け取る節があるらしい。マキャベリストって、自覚を持っていたりするのだろう…

ささやか:イレギュラーが詰まった日

皆んなは後輩に目潰しされたことがあるだろうか。ぼくはある。冷感スプレーを、至近距離で思い切り。本当に心の底から死んでしまえと思ったし、中学卒業後、そいつには会いたくなかったから連絡先を消した。他の面々も消した。 そんな彼と、ぼくがボーカル練…