些細な

この間、誘いがあったので居酒屋で夕食をとった。

出先で意図せず終電を逃したのは何度目だろうか。多分、二回目。

一度目は先輩の知り合いに、二度目は高校から付き合いのある自分の友人に、車で最寄りまで送ってもらった。ひたすらに感謝しか無い。

しかし、時間すらも忘れてしまうほどに楽しくて仕方がない。くだらない話も真面目な話も、何一つとして無辜になり得ない言葉の羅列達で、その全てが明日を生きる些細な理由になる。

小さな満足だが、いつまでも大切にしていたい。もちろんこれよりも大きな幸福があるならそれを追ってはみたいものだけれど、しかし、これを無意にする理由だってない。幸福追求の権利が人類に平等にあるのなら、誰かにぼくの幸せをどうこう言われる筋合いもないし。

ぼくがどんな人間になっても、誰かと正直な話をしていたい。どこかの店でも、誰かの家でも、大学でも、場所なんてどこだって構わない。話す人々がこうやって居てくれるなら。