小さいの

マリアビートルの王子って、自分の幸運を食い潰す七尾が怖くなっていたけれど、それって簡素な語彙で形容してしまえば、単純に傲慢だったんだと思う。幸運に慣れて、そうしてあらゆる事象に対して高を括る。そりゃあ、あんな目にあって当然だ。

一方ぼくはというと、Coke ONの抽選で「Wチャンス!もう1ポイント付与!」みたいなのでちょっぴり喜んでいる。普段が貧乏くじみたいなもんだから、こうして企業の小さいサービス精神ですらそれなりに幸福になれる。

こういうのでいいんだよ、という台詞をTwitterでよく見る。あれって実際は孤独のグルメのワンシーンなんだっけ。読んだことはないけど、多分ぼくと同じ気持ちなんだろうな。特別高くて良いものじゃあないけれど、良いと思えるもの。ぼくも別に物が当選したわけではないが、これくらいの幸福が丁度良いな。当選という字を見て、ぬか喜びするくらいの日常。

うん、悪くない。貧乏くじの中に当たりが入っていれば、その差で嬉しくもなる。

今日はなんとなく良い日な気がする。電車は逃すかもだけれど、まあ良いじゃないか。

なぜか今日は

なぜか今日は