はじまりはなんちゃらら:遅ればせながら

青春コンプレックスなんて言葉が世の中にはあって、なんでも解消のために大学に2回も入り直した人間がいるらしい。ぼくの高校は工業だったけれど、小さい頃から機械が大好きだったから、十二分なパラダイスだった。女子は確かに少なかったけど、別に良かった。楽しいことが毎日蔓延っていたし、趣味の合う友人と先生が多すぎた。ぼくのクラスは大学進学専門だったから、3年間クラスメイトも担任も変わらず、オタクと陽キャがそれなりに仲良くしている、ちょっと変わった光景も見れた。担任の先生はひたすらにゲームをしたり、一緒にご飯を食べたり、遊びに出たり、校外学習で一番張り切っていたり、なんだかあの人が一番青春していたんじゃないかと。多分これは、誰もが思っていた。卒業式でクラスメイトの名前を呼ぶ時、出席番号二番で泣き始めるし。早いよ。

青春の形自体、人それぞれだと思う。恋愛然り、部活然り。色んな思い出があって、色んなトラウマがあって、色んな傷も希望もあると思う。それを得られなかったというのは、コンプレックスを肥やすのにとんでもないエネルギーを持っているだろう。ただ、案外遅れてきたりもするもので。担任の先生も、多分そのクチ。

ぼくはといえば、大学に在籍する時期を青春と位置付けて良いのか決めかねている。これまでの人生で味わったもの以上に青春っぽいし、ちょっぴり濃くなってまた来たということで。

明日もアオハルしちゃいますか。19歳3ヶ月半児、まだまだ青春は続きます。